2019年世界で最も弱い通貨トップ10

2019年世界で最も弱い通貨トップ10

イギリスのスターリング・ポンド、スイス・フラン、米ドル、ユーロなど、世界で最も強くて安定し有力な通貨(最強の通貨ベスト10をご覧ください)については多くの人が知っています。

こうした通貨とその発行国は最も安定しています。

ところで、世界で最も安価な通貨についてはどうでしょうか?その貨幣の名前と発行国を知っている人はいるでしょうか…?

このランキングを作成している際、あらゆる国の経済情勢が急速に変化しているため、最も安価な通貨を適切に順に並べることは明らかに難しいことが分かりました。

しかし、現時点で価値が下がっている国の通貨をいくつか明確にすることは可能です。それでは、米ドルに対する価値が最も低い外貨トップ10について見ていきましょう。

最も安価な通貨の為替レートは2019年1月13日に更新されたものです。

1位-イラン・リアル (1 USD = ~112,000 IRR)

通貨コード-IRR

1 USD = 41,994 IRR(公式レート)
1 USD = ~112,000 IRR(闇市場レート)
1 JPY = 378 IRR

イラン・リアル-正式に世界で最も安価な通貨.

イランでは、計算を簡素化するためにトマンという名称がよく用いられています。1トマンは10リアルです。200トマンの支払いを要求されたら、2,000リアル請求されていることを意味します。

イラン・イラク戦争やイスラエル攻撃の他、イラン政府が核兵器を用いて世界を脅かす可能性があることから、世界の超大国はイラクに対する経済制裁および政治制裁を余儀なくされました。こうした措置には、世界の製品市場への参入の制限が含まれていて、その結果、この国の経済は大幅に低迷しました。イランは、石油輸出国として自国の石油を輸出することができなくなり、深刻な赤字予算となりました。

これらすべてが要因で、イラン・レアルは世界で「最悪な」通貨になりました。2016年以降、アメリカとEU諸国が代わる代わる制裁措置を一部解除してきました。これにより、経済情勢が改善され、地元の貨幣が安定するはずです。

2位-ベトナム・ドン (23,194 VND/USD)

通貨コード-VND

1 USD = 23,194 VND
1 JPY = 209 VND

ベトナム・ドンは世界で2番目に安価な通貨です。

ベトナムは中央集権的経済から市場経済への険しい道のりを未だに歩んでいて、その結果、今日、この国の貨幣の価値が下がっています。現時点において、ドンはこの「最も安価な貨幣のランキング」で2位に位置しています。

しかし、専門家はベトナム政府は正道を歩んでいて、近いうちに近隣アジア諸国に追いつけると主張しています。

3位-インドネシア・ルピア (14,237 IDR/USD)

通貨コード-IDR

1 USD = 14,237 IDR
1 JPY = 128 IDR

旧紙幣の価値が低かったため、2016年9月5日の大統領令により、1,000ルピアから10万ルピアの7種類のデノミ紙幣が新たに発行されました。

インドネシアは経済的に安定し発展した東南アジアの国ですが、その貨幣の為替レートは非常に低いです。国の規制当局が自国通貨を強くするためにあらゆる措置を講じていますが、こうした努力の結果、わずかな変化が起こっているだけです。

4位-ギニア・フラン (9,198 GNF/USD)

通貨コード-GNF

1 USD = 9,198 GNF
1 JPY = 83 GNF

高いインフレ率や進行中の貧困化、暴力組織の繁栄に関連し、アフリカの国ギニアは、最も通貨単位が大きな国の一つです。

金、アダマント、アルミといった豊かな自然の恵みを考慮すると、この国の通貨は最も高価な貨幣の一つであるべきです。

5位-ラオまたはラオス・キープ (8,550 LAK/USD)

通貨コード-LAK

1 USD = 8,550 LAK
1 JPY = 80 LAK

ラオはこのランキングの中で、唯一、価値が低下したのではなく、もともと非常に低いレートで発行された通貨です。また、1952年の発行日以来、この通貨は米ドルに対して強まり、その価値は上昇し続けています。

6位-シエラレオネ・レオン (8,446 SLL/USD)

通貨コード-SLL

1 USD = 8,446 SLL
1 JPY = 78 SLL

シエラレオネは非常に貧しいアフリカの国で、幾通りもの試験が行われ、これが原因で地元貨幣の価値が低下しました。近年には内戦が起こり、現在は死を招くエボラウイルスが流行しています。

7位-ウズベキスタン・スム (8,336 UZS/USD)

通貨コード-UZS

1 USD = 8,336 UZS
1 JPY = 76 UZS

1994年7月1日のウズベキスタンの大統領令により、現在のスムが1スムあたり1,000スムクーポンで流通され始めました。

金融政策の自由化の結果、2017年9月5日以降、米ドルに対するスムの為替レートは、1 USD = 8,100 UZS(1 USDあたりの推定範囲8,000-8,150 UZS)に固定されています。

8位-パラグアイ・グアラニー (5,953 PYG/USD)

通貨コード-PYG

1 USD = 5,953 PYG
1 JPY = 56 PYG

パラグアイは2番目に貧しい南米の国で、悲惨な景気後退に見舞われています。これはインフラ、汚職、低い教育水準、膨大な数の貧困層、高い失業率などを意味します。

パラグアイは綿花と大豆を輸出していますが、ほとんど出費をまかなえていません。

9位-カンボジア・リエル (4,016 KHR/USD)

通貨コード-KHR

1 USD = 4,016 KHR
1 JPY = 36 KHR

カンボジア・リエルは東南アジアの君主国の通貨です。この通貨単位は、1995年にインドシナ・ピアストルの代替として導入されました。もともとリエルの為替レートは低く、外貨の使用を希望する国民の間で人気がありませんでした。

現在、カンボジア国民の大半が米ドル決済を好んでいて、これが原因で地元通貨の価値がさらに低下しています。

10位-ウガンダ・シリング (3,714 UGX/USD)

通貨コード-UGX

1 USD = 3 714 UGX
1 JPY = 33 UGX

1966年、東アフリカ・シリングに代わって、ウガンダ・シリングが初めて登場しました。東アフリカ・シリングは、ケニア、ウガンダ、タンガニーカ、ザンジバルの公式通貨でした。

現在、流通している紙幣の単位は以下です:1,000、2,000、5,000、10,000、20,000、 50,000

ウガンダ・シリングは比較的安定した貨幣です。過去数年間にわたり、5%以上価値が下がったことはありませんでした。

番外編(デノミネーションされた通貨)

呼称単位の変更(デノミネーション)は、紙幣の名目価値の変更を示し、通常、急激な物価上昇の後に通貨を安定させ、計算を簡素化するために行われます。

呼称単位の変更中、旧紙幣から新紙幣に移行されます。一般に、新紙幣の通貨単位は旧紙幣よりも小さいです。

これにより、一部の通貨が上記のランキングから外れました。

ベネズエラ・ソブリンボリバル

通貨コードーVES(旧VEF)

1 USD = ~248,487 VEF(デノミネーション前)
1 JPY = ~4,659,000 VEF(デノミネーション前)

ベネズエラ・ボリバルは世界で最も通貨単位が大きな通貨でした。

2018年8月20日にデノミネーションが実施されました。デノミネーションの主な理由は、物価上昇率が約830,000%のハイパーインフレだったためで、この数値はデノミネーション後も日々上昇し続けています。1VESあたり100,000VEFで旧紙幣から新紙幣に移行されました。

ベネズエラ政府は、「米ドルに対抗」するために仮想通貨(ペトロ)を導入しましたが、政府自体が気まぐれにその価値を決めているため、ハイパーインフレ率は加速の一途をたどるばかりです。

サントメ・ドブラ

通貨コード-STD

1 USD = 22,691 STD(デノミネーション前)
1 JPY = 200 STD(デノミネーション前)

2018年1月1日にデノミネーションが実施されました。1新デブラ(SNT)は1,000旧デブラ(SNT)です。

西アフリカに浮かぶ小島、サントメ島とプリンシペ島は、カカオやコーヒー、ココナッツを輸出していますが、地元経済を適切な状態に保つには不十分です。

近年、サントメ島で油田が発見されたことから、近いうちにデブラによりこの島の経済が改善されることが期待されています。

ベラルーシ・ルーブル

通貨コード-BYR

1 USD = 20,846 BYR(デノミネーション前)
1 JPY = 189 BYR(デノミネーション前)

2016年7月1日にデノミネーションが実施されました。1新紙幣(BYN)=10,000旧紙幣(BYR)

ベラルーシ共和国はソビエト連邦崩壊後に建設された移民国家です。独自の自国通貨ベラルーシ・ルーブルが導入されましたが、その為替レートは未だに下がっています。高い税金、インフレ、汚職、政治的制限により、この通貨の価値は世界市場において大幅に下がりました。

通貨の価値が下がるのはなぜでしょう?

多くの場合、国の通貨の価値が下がるのは国内景気の低迷が原因です。これによって、国債収入の赤字が増加し、インフレ率が上昇します。

この背景には、戦争行為や国内総生産の低下、輸出の土台を担う商品の価値の低下、購買力の低下、信用状態の引き締め、国内の政治不安など、様々な景気後退の要因があります。

価値の引き下げ(通貨切り下げ)は、不適切に組織化された金融政策とそれに関連する財政規制の決定(中央銀行システム)と繋がりがあることが多いです。